上江田晋作
先日、糸満市の社会福祉協議会で無期転換についての説明会を行いました。
お話しした内容は無期転換の条件とその手続き、これからの必要な対応(働き方改革も含めて)です。Q&Aを活用しながら、様々な疑問点を説明できたかと思います。
無期転換は基本的には従前の労働条件を引き継ぐので、状況が劇的に変わる、というものでもないと思います。それでも、更新の手間が省けるため、働き手の確保がしやすいこと、長年の勤務によって培ってきた知識や技能を次の世代へ伝承できることはメリットと言えるでしょう。
人手不足で、求人を出しても応募がないのは社協も同じで、また資格が必要な事業ならばなおさら入り口が限られてきます。その穴を職員が無期転換をすることで、雇用の問題を解消することにつながれば、と期待したいところです。
しかし、社会福祉協議会の場合、やはり事業を行うための予算が大きな課題になり、次年度もその事業が続けられるのか、もし事業が廃止になった場合はの無期転換した労働者はどうするのか、これから色々なケースに直面することでしょう。
そしてやはり、気になるのはこれから入ってくる働き方改革の部分でした。早いところでは2020年から同一労働同一賃金がやってきます。
均等・均衡の待遇にするために、賃金や手当てはどうするのか、正職員と無期転換職員の差はどこにあるのか、昇給は、人事制度はどうするのか、そして非正規職員の待遇を引き上げたときにその予算はどうなるのか。
考えて決めていく内容は多く、目が回りそうですが、どちらにしても社内でよく話し合い、決めていくしか方法はありません。
少しでもそのお役に立てれば、と思い、日々尽力していきます。
糸満市社会福祉協議会様